番來舎とは > 卒業生の声

一緒に泣いてくれた先生

T・Iさん

原町高校卒業

日本工業大学卒業

一般社団法人南相馬除染研究所勤務

2015年4月より南相馬市役所

私は、小学生の頃、先生のお宅の玄関のガラスを不意に割ってしまいました。すぐに名乗り出て謝罪することができませんでしたが、先生にはお見通しだったようです。
日々が過ぎる程に罪悪感が募り、心が締め付けられるようでした。数日後、母に付き添われて謝りに伺った時、先生は叱るどころか、「よく正直に話してくれた」と言って私の肩を抱き、一緒に泣いて下さった事がとても心に残っています。その時から私は素直に生きることができるようになれたと思っています。
両親が望む国公立の大学に合格できなかった自分に根性を入れるべく、私は新聞奨学生に応募し、大学生活と新聞配達の二足の草鞋を履く生活をスタートさせました。先生に、旅立つ前に報告に行きましたら「やり遂げたらご褒美をあげよう」と、私が本当にやり遂げられるのか、半信半疑のようなコメントを頂きました。
 
真夜中1時半起きでの配達をして、1時間目からの授業はさすがにきついものがあります。 「2年間頑張りましたが、挫折します・・・卒業まで続けられなくてすみません。」と先生に挨拶に行きましたら、その時も先生は叱るのではなく、「よく2年間頑張った!」とむしろ褒めてくださいました。「この経験はタツの財産になるよ」と約束のご褒美も頂戴しました。
大学を卒業して地元に戻って来てからも就職の際にもお世話になり、いまの職に就くことができました。現在、地元の復興に関わる仕事を通して、日々人と人との繋がる力の大きさを感じています。番場先生と出会うことがなかったら、今の自分はありません。そう言い切ることができます。
私は悩み事などを先生によく話していますが、それは他の卒業生も皆同じで、番場塾には毎週のように塾の卒業生が近況報告や悩み相談に来ます。それは番場先生が親身になって話を聞いてくださるお人柄であるからこそだと思います。
 
小学生の頃からずっと気に掛けていただいてありがとうございます。いつかご恩返しができるように南相馬市のためにも頑張ります。